2012年9月16日日曜日

第一回アロマセラピー国際大会 メモ

アロマ国際大会のメモ書きです。興味のある方もいるかしらと思い、
アップしますが、同時通訳でのお話を、なぐり書きしたものを整理して
いるので、聞き違いや、勘違いがあったらゴメンナサイ。
イギリスでは1992年から生涯大学で学位が与えられるようになり、
アロマセラピーがブームになったが、不景気による国の予算カットや、
2008年に補完療法に関しての批判が大きくなったこと。
そのような流れからプログラムを受講する学生がいなくなって
しまったことで、現在はその制度自体がなくなってしまったそうです。
残念なことですね。
フランスではフィトテラピーの中のひとつとして、アロマセラピーは
位置づけされている。かつてフランスではフィトセラピーを用いた治療に
対して保険が利いたが、今は予算が削られ自費になった。
生きる=アンバランスをバランスの取れた状態に戻すこと(印象的なお話)
アメリカ ミネソタ州
「癌を抱えながら、人生の終末期に向って歩む患者さんの困難を和らげる」
これを目的に、アロマ、リフレクソロジー、マッサージを行ってきた。
かつてイギリスで、現在はカナダで活躍しているマリアン タバレスさんが、
2003年に統合医療、全人的治療のガイドラインを制定し、癌の緩和療法
を行う。2004年にクリニカルアロマセラピーが確立。2005年に
プロの育成がはじまる。
(具体的には)化学療法の影響による口内炎の辛さをおさえること、
痛みをおさえたり、衛生面の向上、粘膜の破綻を避けることなど。
 氷を作って(精油を入れた)それをなめることで、炎症の不快感を軽減
 カルダモンやライムを吸入させることによって、唾液が生産される
 味が良く、治療が楽しみになるような内容であることが重要。
 具体的にクリニックで使われている、マウスウォッシュのレシピなど、
 いくつか紹介された。
 アロマスティック(インヘイラ)の実用化。
コロンビア大学 カーラケリー(小児オンコロジスト)
アロマセラピーは、理想的な症状緩和法である。
有害事証が少ない。安価。
11人のうつ患者に実験した。
5分足浴、ラベンダー、マジョラム、サイプレスで30分マッサージ。
不安度が平均41から34へ。
オレンジ、ゼラニウム、バジルで30分間マッサージ。
週1、4回
HAM(ハミルトン)-うつの程度を見る単位14.8から8.8へ(平均)
(10以下が正常)
アロマはうつに対して有用。
同じ実験を乳がんで摘出手術後の患者にも実験を行う。同様に有用であった。
アメリカ
NIHから150万ドルの予算をもらって、統合医療を行う事で5年後に
どのような成果が出るかをリサーチした。
20名のチーム、認定された針灸師、音楽療法士、レイキ、ヒーリング、
リフレクソロジー、呼吸法、マッサージセラピストなど。
**入院患者や、外来を対象にとのことでしたが、方法が理解できませんでした。トータル430万ドルの、医療費削減が可能になるという内容をまとめた。(2009年)

海外の先生方の発表だけをまとめました。
聞き取れていなかった部分も多々ありますが、進んでいると思われていた
イギリスやフランスでの統合医療(アロマセラピー含)の医療現場での活用に、待ったがかかってしまっているらしいということ。
それとは対照的に、アメリカでは具体的な臨床データーを取って、
統合医療の可能性を広げる努力をはじめているらしいということ。
さてさて、今後日本はどのような方向に進んでいくのでしょうね?
日本の現状もアロマに理解のあるドクターが、アロマ学会でお話されていらっしゃいましたが、今回は長くなってしまったので、次の機会に。