2017年7月18日火曜日

一流アスリートだけが持っている腸内細菌

先日、後楽園ホールでキックボクシング観戦をしてきました。
6対6の日中対抗戦でした。6試合全てが迫力のある面白い試合でした。
日本の10倍の人口の国から厳選されて来ているんですから、強いのも納得。
中国選手は粘り強く攻めるタイプの選手が多かったです。
結果は2対4で日本が負けてしまいましたが、日本人選手もかなり善戦していました。
中国人リングガールの足の細長さにも驚きました。



プロ格闘家のそれが仕事とはいえ、試合に向けて身体を自在に調整するのを見て、
本当にすごいなといつも思います。

減量幅は人によるでしょうけど、10キロ弱の体重コントロールと筋肉の疲労回復を、
ものすごいハードな練習期間を終えたあと、試合当日にうまくパワーが出るように
1週間から10日で調整して、前日にほぼ全員の出場選手が自分の契約体重をクリアして
試合当日を迎えます。試合当日にベストコンディションで戦えるように、ハードな
トレーニングと減量のバランスが上手なことも勝敗を大きく左右するように思います。
身体能力、精神力、パワー、技、根性、経験、運、頭脳。
いろんな要素が全部ミックスされ、リングの上で真剣勝負を見せてくれる
選手たちのパフォーマンスにパワーをもらいます。

プロのキックボクサーのキックやパンチのパワーは、
車にはねられたくらいのダメージがあるそうです。
アメリカのヘビー級選手のパンチ力は、1tって書いてありました。

試合中に顔が切れて、控え室で顔の傷を縫うほどの怪我でも、
大丈夫です!とけろっとしていることにびっくりですし、
その後の傷の治りの早さにも驚かされます。
彼らは特別な力を持っているんだなぁと思います。

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最近、腸の働きについて調べていることもあり、
録画してあった去年テレビで放送された腸の特集を思い出し、
改めて見直してみたら、かなり面白かったです。

一流アスリートの腸内と一般人の腸内環境を比較すると、
アスリートの腸内の細菌の種類は2倍だったそう。
その中には炎症を抑える働きの細菌もいるそうです。
これはアスリートの腸内にだけいる腸内細菌。
激しいトレーニングをしても筋肉の回復力も早くなるのが特徴です。

腸内細菌は多様性があるほど、そうでない人に比べ、より健康でいられるそうです。
番組内ではワールドカップ代表のラグビー選手の食事を紹介していました。
腸内環境を整えるために納豆とサラダ、グリーンスムージーを欠かさず摂っているそうです。

一般的に体にいいと言われている食材でも、自分に合うかはわからないですよね。
同じ食材でも消化吸収できる人とできない人がいることはよく知られています。人種的な違いもあります。
たとえば日本では健康食と言われる海藻類を消化吸収できる腸を持っているのは日本人だけです。
小腸の働きが低下していれば、良いと言われる食材も吸収できずにそのまま排泄されてしまいます。

番組内では自分の腸内細菌の種類を調べた上で、消化吸収できる食材で栄養を摂っている、
というオリンピックの陸上選手ことも紹介されていました。
時代の進化が感じられますよね。

ちなみにアスリートのための食事指導している方がオススメしている
腸内環境を整えるための食材が紹介されていましたので参考までに。

納豆やキムチ、味噌などの発酵食品。
野菜やフルーツ。



グリーンスムージー。
これらをよく噛んで食べることと、温かいスープを飲むことを推奨していました。
これなら生活に取り入れられそうですね。

腸の状態はストレスコントロールにも大きく左右しますので、心身の健康にも直結しています。
ストレス解消に有効なセロトニンは幸福ホルモンと呼ばれていて、
緊張を取り除き集中力を高めてくれます。
セロトニンの栄養になるのがトリプトファンとビタミンB6など。
腸の環境を整えることでそれらの栄養素は血液に乗って脳に運ばれ、
セロトニンが分泌されやすい状態になるそうです。
どの分野のスポーツでも、試合に勝つためにはかなりの集中力が必要です。
強い選手は身体の仕組みも味方につけて、試合に挑んでいるようです。

一流アスリートの持つ腸内細菌を手に入れるのはかなりハードルが高そうですが、
元気に過ごすために自分なりに食事と生活環境に気をつけて
腸内細菌を増やす努力を続けていきたいですね。

マミレヴィ